コンビニ世代の人は知らないと思いますがかつて日本の年末年始は日本中がお休みでした。12月の30日あたりに近所のお米屋さんからつき立てのお餅が届くと私にとって約5日間に及ぶ悪夢が始まります。なんせおせちが苦手。だって豆も金時もコンブも全部甘いんだもの。子供だから甘いものは好きでしたが主食が甘いってのはちょっと違う。だからおせちの中で食べられたのはかまぼこと煮しめくらい。雑煮も二日目以降は飽きてくる。しかし外に出てもコンビニなどありゃしない。近所のよろず屋さんも開くのはたいてい4日から。どうやらおせちが苦手だったのは私だけじゃなかったようで70年代の初めにはキャンディーズが「おせちもいいけどカレーもね」と言ってくれた時は拍手喝采でした。カレーは出なかったけど。そのうちデパートが2日から開けるようになって日本のお正月の風景も次第に変わっていきましたね。今じゃ大みそかも元旦も関係なくコンビニがあいているので食の苦労はなくなりましたが、今となってはあの逃げ場のない、強制的に日本の慣習と食文化にどっぷり浸らされる5日間が懐かしい。さてさて、皆さんもそろそろ雑煮に飽きてきていませんか?そして台所には飽きられてしまったお餅がたっぷり。そろそろ残ったおもちの処理レシピが欲しいころでしょ? てなこって今年の一発目はやっぱりお餅。よろしかったらぜひお試しくださーい。
モチ揚げ出し
cookbuzz編集部(TK)