最近北海道の千歳空港で美味しい辛子明太子が売られているの、ご存知? 辛子明太子といえば福岡名物なんだけど、使っているタラコは主に北海道で獲れるスケトウダラの子。で、このタラコを昆布締めするらしいのですが、この昆布も北海道産。これをわざわざ九州まで運んで加工されるのが辛子明太子。北海道の人は気づいちゃった。北海道で獲れたもんをわざわざ九州まで運んで製品化されたものをまたまたエンヤコラ北海道まで運んで食べるって移動距離もったいなくない?と。材料全部ここにあるっしょやってんで今、北海道でも辛子明太子が盛んに作られているんだそうです。これ、イギリスの紅茶と似てませんか? 日頃我々が有難がって飲んでいるイギリスの紅茶って基本的にスリランカやインドなどから運ばれたもの。かつては中国から相当量を買っていましたね。ウィスキーの名前にもなって有名な「カティサーク」とはその昔、イギリスの東インド会社が運用していた中国からイギリスまで紅茶を運ぶティークリッパーという高速船の名前。つまり中国やインド、スリランカから仕入れた茶葉をせっせとイギリスまで運んでパッケージ。そしてイギリス製の紅茶として売り出しているもの。日本から来た観光客はこれをまた有難がって大量に購入して6000マイル離れた日本まで持って帰るんだから紅茶の移動距離って明太子の北海道ー福岡間の比にならないんだなこりゃ。って、紅茶の話じゃないんでした。先日も書きましたがイギリスではタラモサラタにするためのタラコの缶詰が結構リーズナブルに手に入る。これにダシ入れてチリオイルなんざも混ぜてこねくりまわすとなんとなーくそれっぽいものができあがります。でもそのままだとインチキ丸分かりなのでこれを炊き立てご飯に混ぜ込んで握ってしまえばもう誰にもばれないメンタイおにぎりの完成です。コンビニのめんたいおにぎりには敵わないけれど、おお、うんうん、まそのー程度にお楽しみいただけるのではないかと自負しております。よろしかったら一度ぜひ、おためしめんたいこ。あちゃちゃー。
たらこ缶で辛子明太子風おにぎり
cookbuzz編集部