デニッシュ(Danish)のお話。デニッシュはイーストの入った生地を延ばしてバターを塗り込み、何層にも重ねて焼いたもので日本でも人気ですね。デニッシュという名で広まったためデンマーク発祥のものかと思われがちですが、オリジナルはオーストリアのウィーンなのだそうです。19世紀中ごろデンマークでパン焼き職人がストライキを繰り返した時期があって街からパンが消えました。困ったパン屋のオーナーたちが外国からパン焼き職人たちを招聘して焼いてもらい難局を乗り越えます。その時招聘した職人の中にウィーンから来た人たちがいてデニッシュの元となるヴィエノワズリー( Viennoiserie)をデンマークに持ち込んだのだそうです。やがてこれがデンマークで色々なバリエーションを生んで今に至りますが、実際にはクロワッサンもパン・オ・ショコラもそのルーツはこのヴィエノワズリーなんだとか。美味しいものはハプスブルク家のお膝下、ウィーンからってことでしょうか。市販のパフペイストリーを使えばこのデニッシュが簡単にできちゃいます。細長く切ったペイストリーをクルクルってねじたらフワフワっと丸く形成するだけ。あとは真ん中にお好きな具材を置いて焼けば手作りデニッシュの完成です。ぜひ一度お試しください。
パフペイストリーであずきデニッシュ
パフペイストリーでいちごのデニッシュ
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